Riversidesoft

Code Change the World.

*

Raspberry Piを置き換えるか? DragonBoard™410cが発売開始 (2015年11月16日)

   

スポンサードリンク

1QualcommのSnapDragon™410搭載の開発用ボード「DragonBoard™410c」が 2015年11月16日に発売されました。

2015年11月Snapdragon™410プロセッサを搭載したDragonBoard™410cを販売開始しました。

日本ではチップワンストップが独占販売するようです。価格は11,000円(税別)です。

DragonBoard 410cは、Qualcomm SnapDragon 410を採用し、96boards という オープンな規格に合わせて作られたクレジットカードサイズのシングルボードコンピュータです。
そのサイズと手頃な価格から、Raspberry Piと比較してみるのも面白いと思いますが、個人的にはかなり性格が違うものだと思っています。

SnapDragon 410は、Cortex-A53コアを4基(1.2GHz駆動)およびAdreno 306 GPUを内包しており、その他の周辺デバイスも1チップに収めた、いわゆるSoCで、周辺回路のWiFi,Bluetooth,GPSを内蔵しています。

Raspberry Piと比較すると、以下の点が異なります。

ネットワーク環境が大きく違います。Raspberry Piは標準ではEthernetしかありません。
逆にDragonBoard 410cには Ethernetがなく、WiFiとBluetoothが搭載されています。また、GPSも持っています。

Raspberry Piは、外部記憶装置として、SDカードを必要としますが、DragonBoard 410cには、ボード上に 8GBのeMMC(フラッシュメモリ)を持ち、出荷時にAndroidがインストールされた状態です。DragonBoard 410cは、eMMC以外にSDカードスロットも持っています。

グラフィックスの性能はDragonBoardの方が上でしょう。また、カメラ入力もDragonBoardの方が優れていると思います。

Raspberry Piは、元々は教育用として開発された経緯があるため、Linuxの様々なディストリビューションが動きます。また、大変興味深いことですが、RISC OSが動きます。これについては、別途何か書きたいと思っています。

上で書いた通り、DragonBoardは、Androidが書き込まれた状態で出荷され、電源を繋げば勝手に起動してくれるでしょう。

Windows 10 IoT は、どちらのボードでも動作します。

両者の違いはネットワークデバイスに如実に表れており、元々、SnapDragonはスマートフォン用のSoCなので、モバイルで動作させることを基準にFeatureを作り込んでいると言えます。

さて、自宅には、Raspberry Piは2〜3台転がってますし、Beagle Board Blackも手付かずですし、Arudino Davinciもパーツ箱の隅に山積みになっています。

実は現在、最も気になっているのは無線ネットワークで、WiFiやBluetoothのUSBアダプタも沢山調達してしまったので、しばらくはまだRaspberry Piを使って無線ネットワークを作ってみたいと思っています。

スポンサードリンク

 - IoT, Linux